Aye Aye
デジタルプリント/キャンバス/コラージュ技法
455×455mm

この作品は、日常的な要素の再解釈と鉄という素材の持続性を探求するアート作品です。家族が元々、実家のガレージで鉄工所を営んでいて残った資材を見るたびにこの環境を再活用出来ないかと考えた末、ルーツである鉄や金属といった素材で作品の基盤であるカンバスを作るというアイデアに至りました。また鉄を用いることによるその堅牢さはアートの永続的な影響力を示唆しているとも言えます。

背景には他のアーティストの作品を取り込み、何か分からないレベルまで解像度を落とし、素材として扱いました。これはアートが過去と現在の対話であることを示しています。またシンプルなトイレ標識を用いることで、人間のアイデンティティや社会的役割の基本的な側面を象徴していますが、その背景には複雑で多様な経験や感情が存在することを反映させています。


さらに、コラージュ技法を用いて、通常のキャンバスに描くのではなく、キャンバス自体を切り貼りすることで、多層的なレイヤーを作り出しています。これにより、表面下に隠された深層的な意味やストーリーを強調し、観る者に新たな視点を提供します。